61年の映画デビューから56年、香港映画界で俳優、武術指導、監督、プロデューサーとして様々な重要作品やヒット作に関わってきた香港映画界のレジェンド、サモ・ハン。日本では“デブゴン”の愛称で知られ、盟友ジャッキー・チェンと並び今も根強い人気を誇る彼の最新傑作を連続上映する<サモ・ハンis BACK!>!その第1弾『おじいちゃんはデブゴン』は、サモ・ハンが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲』(97)以来、20年ぶりにメガホンを取り、自ら主演、アクション監督を兼ねて贈る愛と感動のアクション巨編です。
サモ・ハンが演じるのは認知症気味の退役軍人。隠居生活を送っていた彼は、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うため、封印していた無敵の必殺拳を駆使して悪を退治します。まさにサモ・ハン版『レオン』+『グラン・トリノ』ともいうべき名作の誕生。サモ・ハンの衰えを知らない格闘アクションだけでなく、幼い少女とのふれあいが爽やかな感動を呼ぶドラマも見ごたえ満点です。
サモ・ハンが抑えた演技で、心に傷を持つ老主人公ディンを感動的に演じるのをはじめ、新旧の名優たちが顔を揃えました。主人公と心を通わせる幼い少女チュンファに『レクイエム-最期の銃弾-』『ファイヤー・ストーム』などの香港映画界きっての天才子役ジャクリーン・チャン、その父レイ・ジンガウには本作のプロデューサーも兼ね、主題歌「原諒我」も歌っているスーパースター、アンディ・ラウ。父娘を狙う中国マフィアのボス、チョイに『控制/コントロール』『ライズ・オブ・ザ・レジェンド 炎虎乱舞』の個性派フォン・ジャーイー。ディンに好意を寄せる家主のポクに『グレートウォール』『わが家の犬は世界一』などのベテラン女優リー・チンチン。その息子で警察の副隊長には「遊剣江湖」など中国のTVドラマで人気のチュー・ユーチェン、ロシアン・マフィアのボス、セルゲイには『1911』『ドラゴン・ブレイド』のジェームズ・リー・ロイほか。
また、サモ・ハンの監督復帰を祝って、ユン・ピョウ、ユン・ワー、ユン・チウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキ、カール・マッカ、フー・ジュン、ウィリアム・フォン、エディ・ポンといったサモ・ハンとの関係が深い香港映画界の豪華な顔ぶれが次々とゲスト出演するのも見逃せません。

かつて人民解放軍の中央警衛局で要人警護にあたっていた拳法の達人ディンは、退役後、北京からロシア国境に近い中国最北東部にある故郷の村、綏鎮市に移り住み、独り暮らしをしていた。66歳になるディンは最近、物忘れが激しくなっており、医師には認知症の初期症状と診断されていた。
ディンが唯一心を許すのは隣家に住む少女チュンファだけだった。彼女の父レイ・ジンガウは定職に付かず、ギャンブルばかりして中国マフィアに多額の借金をしていた。チュンファは父と喧嘩をするたびに、ディンの家に逃げて来ていた。中国マフィアのボス、チョイはジンガウに、借金返済を待つ代わりにウラジオストクへ行ってロシアン・マフィアの宝石を奪うという危険な任務を与える。チョイの手引きもあり、ジンガウは見事強奪に成功するが、魔が差したジンガウは宝石を持ち逃げしてしまう。チョイはチュンファを誘拐してジンガウをおびき出そうとするが、その計画を無敵のカンフー技で阻止したのはディンだった。しかし、ある夜自宅に戻ってきたジンガウは待ち伏せしていたチョイに殺されてしまう。やがて、チョイが宝石を強奪したと思い込んだロシアン・マフィアも中国に乗り込んで来る。そんななか、さらにチュンファの行方が分からなくなってしまう。ディンにはかつて、彼が目を離したために孫娘を失った過去があった。そのために実の娘とも縁を切り、孤独に生きて来ていた。だからディンは何が何でもチュンファを救い出すと心に決めていた。
ディンはチュンファの行方不明にチョイが関わっていると踏んで、ビリヤード場にあるチョイのアジトを調べて単身乗り込んでいく。ディンは封印していた必殺拳法を使ってチョイの部下の腕や足をへし折り、次々と倒し、チョイにチュンファの居場所を問いただす。そのとき、チョイたちを皆殺しにしろと命じられたロシアン・マフィアたちが殴りこんでくる。ディンの怒りの拳は巨漢のロシアン・マフィアにも次々と炸裂、ビリヤード場は鮮血の修羅場と化していく。果たしてディンはその場を脱出し、チュンファを救うことができるのだろうか…?

1961年9月27日香港生まれ。80年にTVBの俳優養成所に合格、翌年から数多くのTVドラマに出演。映画デビューは82年のウォン・カーウァイが脚本を手がけた『彩雲曲』(未)。85年のサモ・ハン監督作『七福星』やウー・シーユエン監督の『法外情』などが大ヒットしてトップスターの仲間入りを果たし、“香港ノワール”“ラブストーリー”“コメディ”など幅広いジャンルの作品に、多い時には年間10本以上出演、現在まで30年以上主演スターとして映画界のトップに君臨している。歌手としても“四大天王”の一人として活躍、91年には製作会社を立ち上げ、『アンディ・ラウの神鳥伝説』でプロデュース業にも進出して、若手の育成にも熱心に取り組んでいる。

【その他の主な出演作】
『愛と復讐の挽歌』(87)、『いますぐ抱きしめたい』(88)、『カジノ・レイダース』(89)、『ゴッド・ギャンブラー』(89)、『炎の大捜査線』(91)、『酔拳2』(94)、『復讐のプレリュード 大冒険家』(95)、『フル・スロットル 烈火戦車』(95)、『上海グランド』(96)、『暗戦/デッドエンド』(99)、『インファナル・アフェア』(02)、『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』(03)、『マッスルモンク』(03)、『LOVERS』(04)、『墨攻』(07)、『ウォーロード/男たちの誓い』(07)、『三国志』(08)、『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』(10)、『新少林寺/SHAOLIN』(11)、『桃さんのしあわせ』(11)、『コールド・ウォー 香港警察二つの正義』(12)、『名探偵ゴッド・アイ』(13)、『ゴールデン・スパイ』(13)、『ファイヤー・ストーム』(13)、『私の少女時代-Our Times-』(15)、『グレートウォール』(16)
2003年9月9日香港生まれ。2008年に芸能活動を開始。数々のTVドラマやバラエティに出演し、11年のハーマン・ヤウ監督の『Laughing Gor之潜罪犯』(未)で映画デビュー。以後、『低俗喜劇』(12・未)、『ファイヤー・ストーム』(13)、『レクイエム‐最後の銃弾‐』(13)、『クレイジー・ナイン』(16)などに出演している。最新作は『寳貝富家』(16)。
1969年7月10日北京生まれ。06年に中国のTVドラマ「双面胶」でデビュー。その後数多くのドラマに出演。13年に『控制/コントロール』(未)で映画デビュー。ウォン・フェイフォンの若き日をエディ・ポンが演じた『ライズ・オブ・ザ・レジェンド 炎虎乱舞』(14・未)でもサモ・ハンと共演している。

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