1952年1月7日香港生まれ。10歳のときに中国戯劇研究学院に入学し、京劇をはじめ様々な芸を学ぶ。学院ではジャッキー・チェンやユン・ピョウらとともに優秀な生徒を集めた「七小福」に選ばれ、そのリーダー格として活躍した。映画デビューは13歳のときに出演した『愛的教育』(61・未)。その後も子役やスタントとして数々の作品に出演。68年に『怪侠』でショウ・ブラザーズ作品に出演、翌69年には同社製作のロー・ウェイ監督作『龍門金剣』(未)で武術指導にクレジットされる。71年、ゴールデン・ハーベストに入社し武術指導兼スタントマンとして『奪命金剣』(71・未)に参加、以後、数多くの作品で武術指導を手掛け、脇役で出演する。中でもブルース・リーの『燃えよドラゴン』(73)のオープニングでリーと戦う、太っているのに軽い身のこなしの少林寺僧役は、世界中に大きなインパクトを与えた。武術指導としてはキン・フー監督の『迎春閣之風波』(73・未)、『忠烈図』(75・未)が高く評価された。77年に『少林寺怒りの鉄拳』で監督と主演デビューを果たし、『死亡遊戯』(78)でも追加撮影されたアクション・シーンの多くを彼が演出、それらのヒットによって一躍スターの仲間入りを果たした。日本では78年の監督・主演作『燃えよデブゴン』の公開以降、彼の出演作にはテレビ放映やビデオ発売の際に“デブゴン”の名が付けられることが多くなる。83年に第2回香港電影金像奨男優賞を受賞した『ピックポケット!』も、テレビ放映時に『燃えよデブゴン4 ピックポケット!』に改題された。
80年代にはプロデューサーとしてもその手腕を発揮、中でも『妖術秘伝・鬼打鬼』(80)に始まるホラー・カンフー・シリーズでは、『霊幻道士』(85)の大ヒットを生み、一大キョンシー・ブームを巻き起こした。一方、ジャッキー・チェンと共演した大ヒット作『プロジェクトA』(83)ではアクション監督、『五福星』(84)、『スパルタンX』(84)では監督も兼任、日本での知名度と人気はさらにアップした。その後も製作、監督、俳優と幅広い活躍で質高い作品を次々と発表、香港映画界の指導者的役割を果たすようになっていく。98年にはアメリカのTVシリーズ「LA 大捜査線/マーシャル・ロー」に主演、全米でも人気者となった。
近年は『SPL/狼よ静かに死ね』(05)で悪役を演じるなど、冒険的な役柄にもチャレンジすると同時に、『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』(10)、『太極(TAI CHI)』シリーズ(12)、『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』(16)など、アクション監督として数々の超大作を手掛けている。
『おじいちゃんはデブゴン』(16)は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ 天地風雲』(97)以来20年ぶりの監督作(主演も兼ねた作品としては『死角都市・香港』以来22年ぶり)で、彼の映画人生の集大成として挑んだ重要な作品である。プライベートでは3人の息子1人の娘の父親だが、3人の息子サミー・ハン、ジミー・ハン、ティミー・ハンも各々俳優として活躍している。

1971年
『侠女』、『アンジェラ・マオ 鬼怒川』(未)、
1972年
『アンジェラ・マオの女活殺拳』<◆>
1973年
『燃えよドラゴン』、『電光飛龍拳』<◆>、『アンジェラ・マオ テコンドーが炸裂する時』<◆>、
『アンジェラ・マオ 疾風レディ! 鉄掌拳』(未)<◆>、『迎春閣之風波』(未)<◆>
1974年
『アンジェラ・マオ ザ・トーナメント』(未)<◆>、『スカイホーク鷹拳』(未)<◆>
1975年
『スカイ・ハイ』<◆>、『忠烈図』(未)<◆>、『ジャッキー・チェンの飛龍拳/少林門』(未)<◆>
1977年
『アンジェラ・マオ 破戒』(未)、『少林寺怒りの鉄拳』(未)<★◆>、
『燃えよデブゴン/正義への招待拳(燃えよデブゴン2)』(未)<◆>、
『必殺!少林寺武芸帳』(未)<◆>、
1978年
『死亡遊戯』<◆>、『燃えよデブゴン/豚だカップル拳(燃えよデブゴン6)』(未)<◆>、
『斗え!デブゴン(燃えよデブゴン/地獄の危機一発)』(未)<◆>、『デブゴンの太閤記』(未)
1979年
『モンキーフィスト/猿拳(燃えよデブゴン5)』<★◆>、『燃えよデブゴン7』(未)<◆>
1980年
『燃えよデブゴン』<★◆>、『燃えよデブゴン10/友情拳』(未)<★◆>
『燃えよデブゴン/カエル拳対カニ拳(燃えよデブゴン3)』(未)<◆>、
『燃えよデブゴン!お助け拳』(未)<◆>
1981年
『ピックポケット!(燃えよデブゴン4 ピックポケット!)』<★◆>、
『妖術秘伝・鬼打鬼(燃えよデブゴン8 クンフー・ゴースト・バスターズ) 』(未)<★◆>、
『ユン・ピョウinドラ息子カンフー』(未)<★◆>
『サモ・ハン・キンポーのプロジェクトD(燃えよデブゴン9)』(未)
1983年
『プロジェクトA』<◆>、『霊幻師弟/人嚇人』(未)<◆>
1984年
『五福星』<★>、『スパルタンX』<★>、『蜀山奇傳・天空の剣』、
『デブゴンの怪盗紳士録』(未)<★>
1985年
『香港発活劇エクスプレス 大福星』<★◆>、『ファースト・ミッション』<★◆>
『七福星』<★◆>
1986年
『冒険活劇/上海エクスプレス』(未)<★◆>、『デブゴンの霊幻刑事』(未)
『十福星』(未)、『恋はいつも嘘からはじまる』(未)
1987年
『サモ&ケニー/人質に気をつけろ!』(未)、『チャイナ・フィナーレ/清朝・最後の宦官』(未)
『イースタン・コンドル』<★◆>
1988年
『サイクロンZ』<★◆>、『七小福』、『香港極道/野獣刑事』(未)
1989年
『鬼喰う鬼』<◆>、『ぺディキャブ・ドライバー(帰ってきたデブゴン 昇龍拳)』<★◆>
1990年
『ストロンゲスト/史上最強の映画スターは誰だ!?』、『痩せ虎とデブゴン』(未)、『富貴兵團』(未)
『愛と欲望の街/上海セレナーデ』(未)
1991年
『炎の大捜査線』、『ギャンブリング・ゴースト』(未)
1992年
『ジョイ・ウォンの魔界伝説』(未)
1993年
『カンフー・カルト・マスター/魔教教主』<◆>、『戦神 ムーン・ウォリアーズ』<★>
1995年
『死角都市』<★◆>、『野獣の瞳』
1996年
『スタントウーマン/夢のかけら』
1997年
『ナイスガイ』<★>
1998年
『ジャッキー・チェン マイ・ストーリー』(OV)
1999年
『無問題(モウマンタイ)』
2001年
『拳神/KENSHIN』、『天上の剣 The Legend of ZU』(未)
2002年
『ファイターズ・レガシー』(未)
2003年
『大阪プロレス飯店』
2004年
『80デイズ』
2005年
『SPL/狼よ静かに死ね』、『ドラゴン・スクワッド』、『ドリームメーカー』(TV)
2007年
『ツインズ・ミッション』(未)
2008年
『三国志』<◆>、『カンフー・シェフ』、『拳師~The Next Dragon~』(未)
『血戦 FATAL MOVE』(未)
2010年
『イップ・マン 葉問』<◆>、『処刑剣 14BLADES』、『イップ・マン 誕生』
2011年
『桃さんのしあわせ』、『夢の向こう側~ROAD LESS TRAVELED』、『燃えよ、マッハ拳』
2012年
『ラスト・シャンハイ』『ネイキッド・ソルジャー 亜州大捜査線』
2014年
『ライズ・オブ・ザ・レジェンド~炎虎乱舞~』(未)
2016年
『おじいちゃんはデブゴン』<★◆>、『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』<◆>

1971年
『ノラ・ミャオ レディ・ブレイド』(未)<◆>
1974年
『暗黒街のドラゴン・電撃ストーナー』<◆>
1976年
『Mr.BOO!ミスター・ブー』<◆>
1988年
『オン・ザ・ラン/非情の罠』(未)<◆>
1993年
『大英雄』(未)<◆>
1994年
『楽園の瑕』<◆>
1995年
『デッドヒート』<◆>
1997年
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲』<★◆>
2003年
『メダリオン』<◆>
2004年
『カンフー・ハッスル』<◆>
2010年
『イップ・マン 序章』<◆>
『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』<◆>
2011年
『マイ・キングダム』<◆>
2012年
『太極(TAI CHI)-ゼロ-』<◆>、『太極(TAI CHI)-ヒーロー-』<◆>
2013年
『キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王』(未)<★>
2016年
『西遊記 孫悟空VS白骨夫人』<◆>

『ピックポケット!(燃えよデブゴン4 ピックポケット!)』
83年第2回香港電影金像奨最優秀主演男優賞
『ユン・ピョウinドラ息子カンフー』
83年第2回香港電影金像奨最優秀アクション指導賞
『イースタン・コンドル』
87年第7回香港電影金像奨最優秀アクション設計賞
『七小福』
88年第8回香港電影金像奨最優秀主演男優賞
『七小福』
88年第33回アジア太平洋映画祭最優秀主演男優賞
『楽園の瑕』
95年第14回香港電影金像奨最優秀アクション設計賞
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ  天地風雲』
98年第17回香港電影金像奨最優秀アクション設計賞
『イップ・マン 序章』
09年第46回金馬奨最優秀アクション指導賞
『イップ・マン 葉問』
10年第47回金馬奨最優秀アクション指導賞
10年アジア映画賞最優秀助演男優賞
11年第30回香港電影金像奨最優秀アクション設計賞